(VOVWORLD) - このほど、朝鮮民主主義人民共和国は金正恩総書記の立ち会いのもと、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星19」の試験発射を行ったと明らかにしました。
(写真:Yonhap) |
朝鮮民主主義人民共和国の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、金総書記が先月31日、最新型のICBM「火星19」試験発射に立ち会ったと写真付きで伝えました。
「火星19」について「新たな超強力な攻撃手段で完結版のICBM」と誇示し、試射では高度7687キロまで上昇し、1001キロを85分ほど飛行して、日本海上の目標水域に正確に着弾したと主張しています。
朝鮮民主主義人民共和国が最新型のICBM=大陸間弾道ミサイルだとするミサイルを発射したことを受けて日米韓3か国は3日、朝鮮民主主義人民共和国が強く警戒するアメリカ軍の爆撃機も参加した共同の訓練を行いました。
韓国軍の合同参謀本部は、3日、韓国南部チェジュ(済州)島の東側の上空で、アメリカと韓国の空軍、それに日本の自衛隊による共同訓練を行ったと明らかにしました。
訓練は、朝鮮民主主義人民共和国が10月31日に最新型のICBMだとするミサイルを発射したことを受けて行われ、アメリカ軍からはF16戦闘機のほか、朝鮮民主主義人民共和国が強く警戒するB1爆撃機も参加したということです。
訓練では、標的に見立てた対象を正確に攻撃する能力を確認したとしています。
B1爆撃機について、韓国の通信社「連合ニュース」は、基地のあるグアムから2時間ほどで朝鮮半島まで飛行し、大量の爆弾を投下できると伝えています。
11月5日のアメリカ大統領選挙に合わせて、朝鮮民主主義人民共和国がさらなる弾道ミサイルの発射や核実験を行う可能性が指摘される中、韓国軍は「北の脅威を抑え、共同で対応できるよう協力を強化していく」としていて、今後も警戒や監視に万全を期す方針です。